徳舛瓦店 甍技塾 瓦についてのFAQ

瓦についてのFAQ
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[ Q ] 寺院建築の瓦屋根を設計する時に必要な事がらにはどのようなものがありますか?
[ A ]
1.屋根の形状・・・ 入母屋屋根・寄棟屋根・切妻屋根・方形屋根・六注(八注)屋根・唐破風屋根などいろいろな形状があります。また、屋根が二層以上になっている場合や、軒反りの緩急、破風板の位置と掛け方、振れ隅や軒の出、 屋根の流れ(反り、むくり、照りむくり、直線)などによって変わってきます。
2.屋根の大きさ・・ 大きい屋根には大きめの瓦を、小さい屋根には小さめの瓦を使用します。また、瓦の厚みや葺き足などを考慮します。
3.屋根の勾配・・・ 勾配のきつい屋根の場合とゆるい屋根の場合ではデザインが変わってきます。
4.使用目的・・・・ どんな目的で建てられたのか、また、移築されたものであれば前のときにはどのような施設に建てられていたのか(城郭・宮殿・御所など)によって、質素にしたり、威厳を出したり、装飾を入れたりします。
5.地域性・・・・・ 立地条件や気候風土にあった製品と施工方法を決めます。また、その地域特有の町並みに似合うよう設計します。
6.時代考証・・・・ その建物の建立された時代背景やその当時の瓦の形状と施工方法を考慮します。
7.宗派・・・・・・ 宗派によって、教典の教えが様々であり、それに添ったデザインを考えます。どっしりとした見栄えが必要であったり、おおらかに見えることが望まれたり、厳しい感じにしたりと様々です。また、鬼瓦の種類や紋様を決定していきます。
8.周りの建物との釣り合い・・ 境内の中の調和を考えます。
9.文化財としての位置付け・・ 建立当初の瓦の形状や紋様、古い瓦の再使用などを考慮します。
 1〜9の事がらを考慮して、瓦の形と厚みや大きさ・製造地・製法・瓦の反り(むくり)と捻じれ方・紋様や鬼瓦の種類・棟の段数・勢いの出し方・瓦の勾配・施工方法などを決定していきます。
 また、それに合わせてそれぞれの部分の原寸図を書き、野地の作り方・破風板の掛け方・箕甲の落とし方・瓦座の寸法などを設定します。施工のための定規や工具も図面から作成します。
 これらのことを実践するにあたっては、いつも良いものを見てそれが頭に入っていること、図面または野地の段階で瓦の葺き上りが想定できること、洗練されたデザイン力、広く全般に渡る知識が必要です。



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